「特定技能と技能実習って、結局どう違うの?うちの会社にはどっちが向いてるの?」
外国人雇用を考え始めた経営者さんから、このご質問を本当によくいただきます。私自身、建設業の事務として12年、外国人の方々のサポートを8年続けてきた経験から言うと、この2つを混同したまま採用を進めてしまうと、後から大変なことになるケースが少なくないんですよね。
今日は、経営者さんが最も混乱しやすいポイントに絞って、できるだけかみ砕いてお伝えします!
🔍 そもそも何が違うの?まず一言でざっくりと
大前提として、この2つは「目的がまったく違う制度」です。
技能実習は、日本の技術や知識を発展途上国に移転する「国際貢献」が目的。いわば”研修生”に近いイメージです。
特定技能は、日本国内の深刻な人手不足を補う「労働力確保」が目的。”即戦力の働き手”として来日します。
💡 たった一行でまとめると…
技能実習=「学びに来る」制度 / 特定技能=「働きに来る」制度
この根本的な違いを理解しておくと、後の比較がグッとわかりやすくなります。
📊 6項目で徹底比較!一覧表でチェック
経営者さんが特に気になるポイントを6項目に絞って比較しました。
| 比較ポイント | 技能実習 | 特定技能(1号) |
|---|---|---|
| 🎯 制度の目的 | 国際技術移転(研修・学び) | 国内の人手不足解消(即戦力) |
| 📅 在留期間 | 最長5年 (1号1年+2号2年+3号2年) |
通算5年を上限 ※2号は更新回数に上限なし |
| 🔄 転職の可否 | 原則不可 同一企業・同一業務に縛られる |
同業種内なら可 建設業内での転職はOK |
| 👨👩👧 家族帯同 | 不可 | 1号:不可 2号:可 |
| 💰 コスト感 | 送り出し機関・監理団体費用あり 比較的高め |
登録支援機関委託費+ JAC受入負担金(月額12,500円/人) ※所属団体の有無により変動あり |
| 📝 試験・要件 | 特になし(送り出し機関経由) | 技能試験+日本語試験(A2相当)に合格 ※技能実習2号修了者は免除 |
⚠️ 経営者さんが最もハマりやすい「落とし穴」
① 技能実習は「転職させられない」がリスクになる
技能実習生は原則として、受け入れた企業・職種に縛られます。もし本人が「辞めたい」と言い出したとき、次の職場を自由に探せないんですね。現場でトラブルになって突然失踪…というケースも残念ながら起きています。
② 特定技能は「転職されるリスク」がある
一方、特定技能は同業種内の転職が認められています。せっかく育てたのに別の会社に引き抜かれる、なんてことも。「長く定着してもらいたい」なら、職場環境や待遇の整備が特に重要です。
③ 建設業は「JAC(建設技能人材機構)への加入」が必須
建設業で特定技能外国人を受け入れる場合、JACへの加入が義務付けられています。建設業団体(日建連・全建など)に所属していない企業は賛助会員として加入し、1人あたり月額12,500円の受入負担金が発生します。所属団体の有無によって金額が変わる場合もあるため、事前に確認しておきましょう。
⚠️ 2027年(令和9年)春頃スタート予定!「育成就労」制度に要注目
令和6年(2024年)6月に法律が公布され、令和9年(2027年)春頃から育成就労外国人の受け入れが始まる予定です(施行時期は前後する可能性があります)。
育成就労制度は、技能実習制度が「発展的に解消」されて生まれた新制度です。3年間の就労を通じて特定技能1号レベルの人材を育てることを目的としており、転籍制限期間(原則1年〜2年の範囲内で分野ごとに設定)を経た後に転籍が認められます。建設業で具体的に何年になるかは今後の国土交通省による主務省令を待つ必要があり、今後の分野別運用方針に注目が必要です。
現在(2026年時点)はまだ技能実習制度が運用中ですが、2027年以降は育成就労へと移行していきます。
🏗️ 建設業に特有の注意点
建設業は「特定技能2号」の長期雇用ロールモデルが確立されている
2023年(令和5年)の閣議決定により、特定技能2号の対象はほぼ全分野(11分野)に拡大されました。そのため「建設業だけが特別」というわけではありませんが、建設業は他業種に先駆けて2号移行の実績が積み上がっており、長期雇用のロールモデルが確立されている分野といえます。特定技能1号で5年働いた後、試験に合格すれば2号へ移行でき、更新回数の上限なし・家族帯同も可能になります。
建設業では「建設キャリアアップシステム(CCUS)」への登録が必須
特定技能外国人を雇用する建設会社は、CCUSへの登録が義務付けられています。未登録のまま受け入れると、行政からの指導対象になりますので注意してください。
💡 建設業で外国人を雇うなら、専門家のサポートが安心
建設業特有のルールや手続きは複雑です。登録支援機関や専門家に相談しながら進めることをおすすめします。
🤔 結局、うちにはどっちが向いている?判断フロー
以下のフローで考えてみてください。
【簡単チェック】特定技能 or 技能実習、どちらを選ぶ?
→ 特定技能を検討
→ 技能実習/育成就労を検討
→ 特定技能2号移行を視野に
→ 技能実習でも対応可
→ 特定技能(登録支援機関活用)
→ 技能実習(監理団体経由)
📝 まとめ
最後に要点を整理しますね。
- ✔
技能実習は「育てる・学ばせる」制度。転職は原則NG、在留期間は最長5年(1号1年+2号2年+3号2年)。 - ✔
特定技能は「即戦力を雇う」制度。2号移行で長期雇用も可能。建設業は他業種に先駆けて2号の実績が確立されている。 - ✔
建設業はJAC加入(月額12,500円/人・所属団体により変動)やCCUS登録など固有のルールがある。 - ✔
技能実習は「発展的に解消」され、2027年(令和9年)春頃から育成就労制度がスタート予定(2024年6月に法律公布済み)。 - ✔
自社に合った制度選びのためには、早めに専門家に相談するのがベスト!
どちらが正解、というわけではなく、会社の状況や求める人材像によって最適解は変わります。「うちはどうすればいい?」と気になった方は、ぜひ気軽にみらいリンクへご相談ください😊
みらいリンク
登録支援機関申請中|千葉県
建設業バックオフィス歴12年、外国人支援歴8年。中小企業診断士受験生。「制度の難しさを、わかりやすく伝えること」をモットーに、建設業の外国人雇用をトータルサポート。
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